アイ・ラブ・ユー

恋愛詩 作品No3

アイ・ラブ・ユー

その長いウェーブのかかった髪をいつもながめていた

ふたりで浜に座って未来のことをあれこれ話したあの日は

波と一緒に遠くに消えていった想い出


君はいまでも長い髪をしているのかい?


ちょっと恥ずかしそうにした上目遣いに

小さな唇が忘れられない

ちょっとした仕草に心がおどり

僕はいつもドキドキしていたっけ



あの日はどこへ行っちゃったのかな

いまでも僕は想うんだ

ふたりを隔てたものは、僕のわがまま



君はいまでも長い髪をしているのかい?


こうして木枯らしの季節になると想い出すんだ

君のこと

落葉した並木道をふたりはひとつのマフラーで歩いたね


こうしてあたりが暗くなると想い出すんだ

街灯の下で交わしたお別れのキッス


あれから何年経ったって好きだよ、君のこと


今日も街の雑踏で君の後ろ姿を追いかけようとした僕がいた



君はいまでも長い髪をしているのかい?


いまでもアイ・ラブ・ユー